経理人材の採用難や月末月初の慢性的な残業、属人化した業務フローにお悩みのマネージャー様は少なくありません。
この記事では、事務作業を削るだけの効率化を脱し、経理・財務を経営判断に貢献する組織へ変革する具体策を解説します。
なぜ多くの経理組織が「過去の集計」から抜け出せないのか?

多くの企業において、経理部門は「過去の数字を正確に集計する」という守りの業務にリソースの大半を割かれています。
Sansanの調査(2023年)によると、経理部門の約50.1%が「人手不足」を感じており、その中でも13.8%は「かなり深刻」な状況にあります。
このようなリソース不足の環境下では、日々の伝票入力や経費精算のチェックといった定型業務をこなすだけで精一杯となり、経営に資するデータ分析や財務戦略の立案といった「未来を創る業務」にまで手が回りません。
また、2024年1月に完全義務化された電子帳簿保存法(電帳法)やインボイス制度への対応など、頻繁な法改正が現場の負荷を増大させています。
専門知識が必要な業務が特定の担当者に集中する「属人化」も深刻で、担当者の離職や急な休暇によって決算が停滞するリスクを常に抱えています。
本来、経理・財務はERP(企業全体の資源を統合管理するシステム)などを活用し、リアルタイムで経営状況を可視化すべきですが、現状はその前段階の「作業」に忙殺されているのが実態です。
効率化が進まないもう一つの要因は、経理業務が「社内で完結し、ルーティン化している」という性質にあります。
変革しなくても日々の業務が回ってしまうため、ECRS(排除・結合・入替・簡素化)という業務改善のフレームワークを適用する動機が生まれにくいのです。
しかし、売上10億円を超える規模の企業がさらなる成長を目指すには、この「過去の集計係」というマインドセットを組織全体で脱却する必要があります。
ITリテラシーと法改正対応の壁
経理の効率化を妨げる大きな要因として、ITリテラシーの不足が挙げられます。
RPA(PC上の定型作業を自動化するツール)やAI-OCR(紙の情報をデジタル化する技術)を導入しても、それを使いこなす人材が不足していれば宝の持ち腐れです。
法改正への対応も同様で、単にシステムを入れるだけでなく、現場のオペレーションを最新の税法や会計基準に合わせて再構築する柔軟性が求められています。
参考: 経理部門の人手不足が深刻化している背景と対策、令和6年版 労働経済の分析 -人手不足への対応
経理・財務を「経営を動かす組織」へ再編する3つのステップとは?

経理組織を「戦略経理」へと変革させるためには、場当たり的なツール導入ではなく、組織構造そのものを見直す3つのステップが必要です。
まず、現状のすべての業務を洗い出し、工数を可視化することから始めます。
これにより、どの業務が「付加価値を生まない作業」なのかを特定します。
次に、それらの作業を「排除」または「外部化」し、社内のコア人材が「分析・予測・提言」に専念できる環境を構築します。
特に重要なのが、経理(過去の記録)と財務(未来の資金調達・運用)の役割分担を明確にすることです。
日々の記帳や支払はアウトソーシングや自動化によって効率化し、浮いた時間で「なぜこの数字になったのか」「次はどう投資すべきか」を考える時間を創出します。
当社の事例では、4店舗を運営する飲食店様に導入いただき、各店舗別および全社合計のPL(損益計算書)を翌月末までに可視化できる体制を構築しました。
これにより、オーナー様が迅速に次の出店計画やメニュー改定の判断を下せるようになっています。
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組織の再構築には外部の視点が欠かせません。
自社の業務がどれだけ効率化できるのか、まずは専門家に相談してみることをお勧めします。
ツムグワークスでは、貴社の現状に合わせた最適な組織設計をサポートいたします。
- 業務の棚卸しと優先順位付け: 日次・月次・年次の全業務をリストアップし、属人化している作業や手作業による転記ミスが発生しやすい箇所を特定します。ここで「やめる業務」を明確にすることが第一歩です。
- 定型業務の標準化と外部リソースの活用: 誰でもできる定型業務はマニュアル化し、アウトソーシングやシステム化を進めます。月末月初などの繁忙期だけスポットで外部プロフェッショナルをアサインすることも有効な手段です。
- 経営判断に資するKPIの設計とモニタリング: 単なる決算書の作成から、売上総利益率やキャッシュフロー推移など、経営層が必要とする指標(KPI)をリアルタイムで提供できる体制へと移行します。
外部リソースの活用で「属人化」と「リソース不足」を同時に解消できるのか?

結論から申し上げますと、適切なアウトソーシングの活用は属人化の解消とリソース不足の解決を同時に実現します。
多くの企業が「すべての業務を社内で完結させなければならない」という固定観念に縛られていますが、これは専門性の高い経理人材を単純作業で疲弊させる原因となります。
外部のプロフェッショナルに定型業務を任せることで、社内のエース人材はより高度な管理会計や税務対策に集中できるようになります。
ツムグワークスの強みは、経理の実務経験者をリーズナブルな金額でアサインできる点にあります。
月20時間からの契約が可能で、月末月初だけスポットで支援に入ることも可能です。
当社の事例として、上場IT企業において、月末・月初に集中する経理業務をスポットで支援し、社員の業務負荷軽減と繁忙期の逼迫解消を実現した実績がございます。
このように、波のある業務量に合わせて柔軟にリソースを調整することが、組織の健全性を保つ鍵となります。
また、経理だけでなく、労務・営業事務も日替わりで対応できるため、バックオフィス全体の効率化をワンストップで支援できます。
これにより、部門間の連携ミスや情報の断絶を防ぎ、組織としてのガバナンス(企業統治)を強化することが可能です。
派遣社員とは異なり、実務経験に基づいた自律的な対応ができるため、教育コストを大幅に削減できる点も大きなメリットです。
| 比較項目 | 自社採用(正社員・派遣) | ツムグワークスのBPO |
|---|---|---|
| 採用コスト | 数十万〜数百万円 | 0円(初期費用のみ) |
| 教育・管理工数 | 非常に高い | 不要(実務経験者が対応) |
| 業務の柔軟性 | 固定(時短は難しい) | 月20h〜スポット対応可 |
| 対応範囲 | 契約範囲内のみ | 経理・労務・営業事務等 |
| 属人化リスク | 高い(離職で停滞) | 低い(組織でサポート) |
経理業務の効率化によって組織が手にする「具体的な成果」とは何か?

経理業務を効率化し、組織を再編することで得られる最大の成果は「経営の意思決定スピードの向上」です。
従来、月次決算に2週間かかっていた企業が、5営業日で数字を確定できるようになれば、その分早く次の施策を打つことができます。リアルタイムで収支が把握できれば、キャッシュフローの悪化を未然に防ぎ、投資のチャンスを逃さない強固な経営基盤を構築できます。
また、コスト削減と生産性の向上も顕著です。
手作業による入力やチェックが減ることで、ヒューマンエラーによる二度手間やトラブルが劇的に減少します。
当社の事例では、弁護士事務所において、弁護士の給与計算・請求書処理・記帳代行をフルタイムで支援しました。
離職により不足した経理リソースを完全に補完し、業務の安定運営を実現しただけでなく、専門性の高い業務をミスなく遂行することで事務所全体の信頼性向上にも寄与しています。
従業員満足度の向上も見逃せません。
月末月初の残業が削減されることで、ワークライフバランスが改善し、優秀な人材の定着につながります。
経理部門が「単なるコストセンター(利益を生まない部署)」から「戦略的パートナー」へと評価が変わることは、働くメンバーのモチベーションを大きく引き上げ、さらなる改善意欲を生むという好循環をもたらします。
内部統制とガバナンスの強化
効率化された業務フローは、承認ルートが電子化され、ログが記録されるため、内部統制の観点からも非常に優れています。
属人化を排除し、誰もが同じ基準で業務を行える体制は、不正の防止や財務報告の信頼性向上に直結します。
これは、将来的なIPO(新規公開株)やM&Aを検討している企業にとっても、企業価値を左右する極めて重要な要素です。
「戦略経理」へのシフトを加速させるためのマインドセットと役割分担
組織効率化を成功させるためには、技術的な改善以上に「マインドセットの変革」が不可欠です。
経理部門のマネージャーは、部下を「作業の正確さ」だけで評価するのではなく、「経営に役立つ気づきをどれだけ提供できたか」という視点で評価基準を再定義する必要があります。これが、単なる事務員から「ビジネスパートナー」へと進化するための第一歩です。
具体的な役割分担としては、定型業務(記帳・支払・請求)を極限まで自動化・アウトソースし、社内人材は「管理会計」と「財務戦略」に特化させます。
管理会計とは、経営者が意思決定を行うために、売上やコストを細かく分析する手法のことです。
例えば、商品別の貢献利益を算出し、「どの事業を拡大し、どの事業から撤退すべきか」を数字で示すことが、これからの経理組織に求められる役割です。
さらに、他部門とのコミュニケーションも強化すべきです。
営業部門や製造部門と連携し、現場で起きている変化をいち早く数字に反映させることで、全社的な予測精度を高めることができます。
経理がバックオフィスに閉じこもるのではなく、組織のハブ(中心)として動くことで、会社全体の効率化が加速します。
- CFO(最高財務責任者)的視点の養成: 単なる管理職ではなく、資金調達や投資対効果(ROI)を常に意識し、経営者と同じ目線で企業の将来を語れる人材を育成します。
- データドリブンな意思決定の推進: 経験や勘に頼るのではなく、会計ソフトやBIツールから得られる客観的なデータに基づいて議論を行う文化を醸成します。
- 継続的な改善サイクル(KAIZEN)の確立: 一度効率化して終わりではなく、法改正や事業環境の変化に合わせて、常に業務フローを最適化し続ける仕組みを作ります。
ツムグワークスが提案する「伴走型アウトソーシング」の活用術
ツムグワークスは、単なる「代行業者」ではなく、貴社の経理・財務組織を共に創る「伴走者」です。
当社が最も大切にしているのは、顧客の問題解決を最優先に考える思想です。
人手不足や高齢化が進む中で、定型業務をアウトソーシングすることは、もはや贅沢ではなく「企業の継続性を守るための必然」となっています。また、当社のサービスはソーシャルインパクト型BPOとしての側面も持ち、社会貢献にもつながる仕組みを構築しています。
当社の強みである「月20時間からのスポット契約」や「多職種対応」を活用すれば、まずはスモールスタートで効率化を実感いただけます。
例えば、月末の3日間だけ、あるいは週に1日だけといった柔軟な使い方が可能です。
これにより、固定費を抑えつつ、必要な時に必要なプロのスキルを注入することができます。
これは、売上10億円規模の企業が、急激な組織拡大に伴うバックオフィスの混乱を避けるために非常に有効な戦略です。
経理人材の採用ができずに悩んでいる、あるいは派遣社員の教育に限界を感じているマネージャー様。
ツムグワークスと共に、御社の経理組織を「過去の集計」から「未来の創造」へと変革させませんか?まずは現状のお悩みをお聞かせください。
私たちが培ってきたノウハウと実績で、最適な解決策をご提案いたします。
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貴社の課題に合わせたオーダーメイドの支援プランをご提案いたします。
無理な勧誘は一切ございませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
効率化の第一歩を、ここから始めましょう。
よくある質問
Q1. 「経営を動かす組織」とは、具体的にどのような状態を指しますか?
過去の数字をまとめるだけでなく、将来の予測や分析を行い、経営者が意思決定をするための材料をタイムリーに提供できる状態です。
事務作業から脱却し、経営のパートナーとして機能する組織を指します。
Q2. 組織変革のステップを進める際、まず何から手をつけるべきですか?
最初に行うべきは、現在どの業務にどれだけの時間がかかっているかの「可視化」です。
属人化している作業を洗い出し、システム化や外部委託ができる部分を切り分けるための現状把握から始めましょう。
Q3. 外部リソースを活用すると、社内にノウハウが蓄積されなくなる心配はありませんか?
単に丸投げするのではなく、業務フローを整理した上で委託することが重要です。
定型業務を外部に任せることで、社内スタッフは分析などの高度な業務に集中でき、より重要なノウハウを蓄積しやすくなります。
Q4. 業務の効率化に対して、現場のスタッフから反発があった場合はどうすればよいですか?
効率化は「仕事を奪うため」ではなく「残業を減らし、より付加価値の高い仕事に挑戦するため」であることを丁寧に説明しましょう。
現場の負担軽減というメリットを共有し、協力体制を築くことが大切です。
Q5. 経理が「過去の集計」を脱することで、経営にはどのようなプラスの影響がありますか?
月次の締め作業が早まることで、経営状況を素早く把握できるようになります。
その結果、市場の変化に合わせたスピーディーな投資判断や、予算の修正、無駄なコストの早期発見といった経営改善に繋がります。
